発達に不安を感じたり、育てにくさを感じて、発達障害の検査を受けるべきか悩んでいる方。
発達検査を受けることでどうなるのか?
受けることでどんなメリット・デメリットがあるのか?
息子が3歳の時に診断を受けた時の、我が家の経緯と考えを記載しますので参考にしてみてください。
発達検査を受けるメリットとデメリット
デメリット
発達検査をけること自体、自分はデメリットは特に思い当たりません。
気になって知りたくて発達検査を受けるわけですから、たとえ結果発達障害だと診断されてショックを受けてもそれは受け止めなければなりません。
時間は掛かりますが事実を受け止め、それを乗り越えて、お子さんをサポートしていくことに気持ちを切り替える必要があります。
二つ目は、とにかく発達検査を受けるまでに時間がかかるということです。
発達検査というものはすぐにしてもらえるものではありません。
専門機関は予約が集中しますので、診察を受けるのに3か月~半年掛かることが多いです。
近年は発達障害という言葉もかなり浸透してきていることもあり、診療相談に来る患者数が増えているのと
診断はつかなかったけど「グレーゾーン」な子供も、継続的に病院へ相談に通う場合が多いのですぐには予約がとりにくくなっています。
(発達検査を希望するならとにかく早めに動いて診察予約をとることをお勧めします。)
さらに、最初に診察を受けた時から、医師や専門家と何回か面談を繰り返して発達検査の段階に進むのが一般的なので非常に時間がかかるのです。
診断を受けたことを周りに公表するかどうかは個人の判断です。
公表する際は、周りが変に特別扱いするという場合もなくは無いので、今後の事を考えて慎重に判断する必要があります。
メリット
発達障害だと診断されることは大きなショックですが、一方で、不安やもやもやした気持ちから解放されるでしょう。
診断名は、子どもの生活を支援するための目安となったり、子供の特性をより深く知る手がかりにもなります。
子どものつまづきや抱えている生きづらさは努力によってどうにかなるものではなく、「脳の特性である」と理解することに繋がります。
発達障害の子育てには、本人が悩む生きづらさやつまづきと、
親御さんが悩む「育てにくさ」の問題があります。
診断してもらう医療機関は、子どもの生きづらさやつまづきを軽減するサポートだけではなく、親御さんが悩む「育てにくさ」の悩みにも応えてくれます。
また、学校などで障害の特性に合わせた配慮を受けやすくなります。
(特別支援教育の基本的な理念として、子ども一人一人に合った教育の環境を整え支援していこうというものがあります)
希望者には療育手帳を交付してくれます。
療育手帳を持つことに抵抗がある、という方もおられるかと思いますが、
うちは診断を受けた時に療育手帳も交付してもらいました。
これは必ず取得しなければならないものではありませんが持っていることによってさまざまな制度やサービスを利用できます。
療育手帳を取得することによって優遇される内容については、自治体や障害の程度によって若干異なるのですが、公共交通機関や公共施設の割引制度が有ったり税金の控除を受けられます。
子供が小さいうちは特に公共施設をよく利用するので、大変助かっています。
息子が診断を受けた理由
ここで少し、発達診断を受けた我が家の経緯をお話ししようと思います。
息子に行かせるのを幼稚園か保育園かで迷っていたのですが、大学病院や療育の先生から保育園を勧められました。
教育の特色が強い幼稚園よりも自由にのびのびと過ごせる、面倒を見てくれる保育園が合っているという理由からです。
うちは2歳児から保育園に入りたかったので、それに合わせて発達検査を受け、併せて療育手帳も申請しました。
診断書や療育手帳があったほうが、保育園の申し込みの優先順位が高くなるからです。
診断書や療育手帳があったほうが、保育園の申し込みの優先順位が高くなるからです。
(無事第一希望の保育園に入ることができました)
このように、金銭面だけではなく保育や教育面でもサポートをしてくれる療育手帳を持っていることは、大変大きなメリットです。
■まとめ
発達検査を受けても診断がつかずに「様子を見ましょう」と言われたとしても、そこで止めてしまわずに医療機関との繋がりを継続していきましょう。
お子さんは何かしら生きづらさを抱えているわけですから、定期的に専門家に相談して成長の過程を見守っていくことが必要です。
成長とともに、困っていることや子供への接し方も変わっていきます。
たとえ診断名がつかなくても、検査を受けることによってその子の特性が見えたり、合ったかかわり方を考えるきっかけになります。
大切なのは、ありのままのお子さんを受け止めることです。
補足:発達検査を受けるまでの流れ
発達検査を受けるまでの流れについては、幼児の場合は大体以下の3つパターンになると思います。
※小学生の場合は、まずは学校の先生に相談するのが◎
①相談機関→相談→療育センター予約→診察&面接→診断
まず、保健所や教育センターなどの相談機関に相談。
相談員の方から、自治体が運営する療育センターを紹介してもらって自分で予約。
自治体の療育センターは保健所や教育センターなどからの紹介が無いと受け付けてもらえない場合が多いので、まずはそれらの相談機関に行くのがスムーズ。
②かかりつけ小児科→紹介状をもらって予約→診療&面接→診断
かかりつけの小児科に育児相談をして紹介状をもらう方法。
提携の病院に発達に詳しい医師が居れば、そのまま紹介してもらうことも可。
③直接病院へ予約→診療&面接→診断
自力で一から病院を探すパターン。
児童精神精神児童科や専門のクリニックが近くに有ればよいですが、あまり多くはありません。
大きな病院だと小児科の中に発達に詳しい医師が居る場合があるので、一度病院に問い合わせてみましょう。
大きな病院だと紹介状が必要な場合もありますので確認しましょう。
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