子供が発達障害だと気づいた出来事と、相談した機関のこと。

子育て
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みなさんはどういうきっかけで子供の発達障害を意識しますか?

時期やきっかけは人それぞれだと思いますが、うちの場合は小さいときから発達の遅れを感じることが多く、どこか頭の片隅にもしかするとの不安要素を持って過ごしていました。

独特な発達過程

息子は、おもちゃの対象月齢「○カ月から」がことごとく合わなかったり、育児書に書いてあるような成長過程がほとんど当てはまりませんでした。

今思い返しても、息子の育児は味気なかったなという思いです。
親としては些細なことで良いので、自分のことを他の人と区別して認識してくれている何かが欲しかったです。
とにかく人や物に対する愛着というものがあまり感じられない息子は、母親の私に対しても後追いをしたり探したりといった愛着行動が全くありませんでした。

誰の前でも同じように振る舞い、人見知りすることもなく、逆に誰かに執着することもなく(欲しい物に執着はしました)、一人でいることを不安に思うことも無い子。とにかく人に興味が無い。
周りを気にとめないせいか、遊び場へ行っても、順番を待つことが出来ないし「どうぞ」と人に譲ることが出来ない。
我慢したり、相手の気持ちを思いやったりできない。

そんな様子では周りの子と上手く遊べるわけがなく、気付いたら私は遊び場へ行くのが苦痛に感じるようになっていました。

はっきりと発達障害を意識した出来事

息子が2歳4か月の頃です。

公園へ連れて行ったのですが、他にも何組かのお母さんと子供がいて砂場で遊んでいました。楽しそうに見えたのか、息子がそばに寄って行って中に加わります。

私は息子の近くに座って周りの子とトラブルにならないかヒヤヒヤしながら様子を見ていました。

みんな、器用に道具を使って砂を型抜きしたり、譲り合ったり、時にはお母さんの話しかけに応えて遊びます。

やがてあいている道具を貸してもらって、自分流に砂遊びを始める息子。
その時何か違和感を覚えました。
みんな息子よりずいぶん体が小さいのです。

きいてみると、子供たちはみんなうちより1年程月齢が下。

息子は、1年下の子より発達が遅れているのだということがこの時はっきりわかりました。

1歳2歳の頃なんてのは、半年も違ったら成長差が顕著です。

明らかに、1年下の子より遅いって大丈夫なの?

これは個人の成長差じゃない気がする。

発達障害かもしない、まずどうしたら良い?

公園での出来事をきっかけに、発達障害のことを自分なりに調べると当てはまるような、でもすべて合致することばかりじゃないのでとにかく気持ちがモヤモヤしました。
気になるので早く医療機関を受診したい。

居てもたっても居られなかった私は、とりあえず地域の療育センターに電話しました。
状況を説明すると、まずは保健所へ、とのこと。

保健所へ連絡するのは1歳児検診の時以来です。再び保健所で今の息子の状況を説明すると、親子教室に参加しないかと声をかけていただきました。それは発達に心配のある親子のみが参加出来る、月に2回程開催されている教室でした。

みんなが集まる遊び場を避け始めるようになっていた頃でしたが、そういう親子教室なら行ってみたい、と思えました。

まずは保健所へ相談

その親子教室は、参加してみるといたって普通の親子の遊び場といったところでしたが、スタッフの方と保健師さんと臨床心理士の先生もいらっしゃって、心配事のあるお母さんが相談できるようになっていました。

1回、2回と参加するうちに、その教室に参加している時間は自分の気持ちが落ち着くというか、誰にも気後れすることなく参加出来ていることに気づきました。

順番を待ったり「どうぞ」「ありがとう」の譲り合いが全く無理なうちにとって、他の遊び場は辛かったのですが、この教室にいる人はみんなそのあたりの事情を理解してくれていて、とても気持ちが楽でした。他の場所のような緊張感やストレスが軽減されたのでそれだけでも参加して良かった、と思えました。

保健所から療育機関へのつながり

3回目に参加した時、あるスタッフの方に声をかけていただきました。

その日たまたまは親子教室にヘルプで来ていた方で、通常は発達支援センターという療育機関で保育士をされている方でした。(今思えば、その方に出会わなかったら今のうちの子の療育に関するすべての事がなかったかもしれないです。)

療育の先生は、子供の扱いに慣れているだけではなく、話せない子供の気持ちを察したり汲み取る力がプロです。子供の気持ちを感じ取る力、感情を受け止めてあげる包容力、それから経験値。療育の先生とお話しすると、家に帰ってからもまた子供と向き合って行こうという、という前向きな気持ちにさせてくれました。

その方が、うちの療育機関を見学に来てみませんか?と声をかけてくださったのです。

療育という言葉も聞きなれない頃でしたが、出来ることは何でもしたい気持ちが強かった私は喜んでお願いしました。

親子教室には療育センターという医療機関の臨床心理士の先生が、地域の療育センターを紹介してくださいました。(公園での出来事をきっかけに最初に電話したところです)
早く医療機関に連れて行きたかった私にとって、これ程嬉しい事は無く、ここに参加して本当に良かったと思いました。

まとめ

あまり期待することなく参加した親子教室でしたが、全てのきっかけを作ってくれた場所になりました。関わってくださったすべての方に感謝しております。

個人で調べることでもとてもたくさんの情報を得られますが、うちの場合は地域の公的機関へ相談することで大きな一歩を踏み出すことが出来ました。

まだ長い道のりですが、これらの出来事をきっかけに子供の発達障害と向き合って行くスタートラインに立てたのだと思います。

この時、息子2歳5か月。

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